よくある質問
Q1.太陽熱利用システムって何ですか?
A.太陽熱利用システムは、日の当たる場所(主に屋根面)で太陽エネルギーの「熱」を集め、給湯や暖房等に利用するシステムです。
Q2.太陽熱利用システムってどんな仕組みですか?
A.太陽熱利用システムには自然循環形(太陽熱温水器)と強制循環型(ソーラーシステム)があります。
ソーラーシステムは、大きく分けて液体集熱式と空気集熱式に分かれます。
液体集熱式では、太陽光のよく当たる場所(主に屋根上)に集熱器(集熱パネル)と呼ばれている太陽の熱を集めるパネルを設置し、集熱器で温められた液体を循環させて地上に設置した蓄熱槽(タンク)内の水を温めてお湯にします。 熱媒である液体を動力で強制的に循環させるために強制循環型と言います。
また、集熱器と蓄熱槽が一体となっている太陽熱温水器は、水道から直接水を入れ、集熱器内を循環させて温めます。
温まった水が上に行く原理を利用して動力を必要としないため、自然循環型と言われています。
一方、空気集熱式では集熱器と集熱器なしの屋根面で空気を温め、温まった空気をダクトを使って床下にためて循環させて家全体を温めます。余った熱は給湯にも利用できます。
太陽熱利用システムで温められるお湯の温度は、地域や季節によって異なりますが、快晴の夏で60℃、冬で40℃程度になります。
Q3.ソーラーシステム(太陽熱利用システム)はどんな用途に使われていますか?
A.住宅用では、主に給湯と暖房に使われています。
集合住宅への設置例もあります。
なお、業務用では、給湯・冷暖房に使われており、学校・病院・福祉施設温水プール・入浴施設・飲食店・工場・農業・家畜業等の様々な分野で広く活用されています。
Q4.ガスや電気の節約になりますか?
A4.もちろん、太陽エネルギーを使う分だけ節約できます。
標準的な太陽熱利用システム、1台(集熱面積6㎡・蓄熱槽300ℓ)当たりのおおよその節約量は、プロパンガス157㎥(114,600円)、都市ガス407㎥(73,900円)、灯油447ℓ(27,400円)です。
また、灯油447ℓ当たりのCO2排出量は1,114㎏-CO2となり、世帯当たりの年間CO2排出量の約22%に相当するため、地球温暖化防止にも貢献できます。
Q5.曇りや雨の日でも給湯できますか?
A.太陽から十分なエネルギーを集めることができない曇りや雨の日でも、ガスや電気などの補助熱源と接続することができるため、いつでも快適にお湯を使うことができます。温度の足りない分だけ補助熱源で沸かして使うので、水から沸かすより経済的です。
Q6.設置にはどのくらいのスペースが必要ですか?また、屋根への荷重はどのくらいですか?
A.標準的な太陽熱利用システムでは、屋根に押せる集熱器は2~3枚で4~6㎡ですので、太陽光発電には対応できない小さな屋根にも設置することができます。
また、集熱器1枚(2㎡)は約40㎏ですので、屋根への荷重は80㎏~120㎏程度です。
Q7.団地やマンションなどの集合住宅にも設置できますか?
A.屋上やベランダなどの共用部分への設置が可能ですが、新築時の設置がほとんどです。
既築の物件に設置する場合は、管理組合等の了承が必要になります。
Q8.メンテナンスは必要ですか?
A.7年に1回、熱媒体としている不凍液の交換をする必要があります。
また、配管や屋根面の設置状況について1~2年に1回程度定期点検をしてください。
Q9.購入するときの注意点は?
A.設置場所・システムの種類と大きさ・予算等を明確にし、複数の業者にご相談の上、納得したうえでご購入されることをお勧めします。
設置場所、ご予算の確認、システムの種類、規模の確認
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設置場所、スペース・建物の構造・設置条件・設置基準等の調査
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Q10.契約をする時の注意点は?
A.販売員との約束事が記述されているかどうかも含めて、契約書の内容をきちんと確認し、クーリング・オフ制度についても記載されているかどうかを確認しましょう。
※クーリング・オフ制度とは、訪問販売等で契約した場合に、契約書面を受け取った日を含めた8日以内に
契約の解除をすることができる消費者保護のための制度です。詳しくは、各地の消費者センターへお問い合わせください。